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N700S新幹線の新・設備を存分に試してみた

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2020年6月13日、JR東海の東海道新幹線の新型車両「N700S」量産車の試乗列車に乗ってきましたので、その様子を写真を中心にレポートします。


N700Sって?


東海道新幹線に2020年7月1日デビューする次期車両。最新の技術開発成果を取り入れた、N700系以来の”フルモデルチェンジ車”です。

(関連記事①お披露目された「N700S」 東海道新幹線の新型車両はココがすごい!

(関連記事②新幹線N700SとN700Aの違いを写真で徹底的に比較してみた


写真左が現在主力のN700A、右が今回試乗した新型N700S


量産車試乗会



2019年10月にN700S『確認試験車』の試乗の模様をお届けしましたが、今回は実際にお客さんを乗せて走る『量産車』。

確認試験車では一部未搭載だった機能も含め、今回はN700Sならではの新機能(主に先代N700A比)を存分に確かめてきました。


実際にお客さんを乗せて走る『量産車』が東京駅に入線!


N700Sはこの金色のロゴマークが目印


いよいよ乗り込みます!



普通車


普通車の車内。天井は間接照明になりました。


側壁は飛行機の機内のよう。


N700Aではグリーン車のみだった、リクライニング時に座面も沈む機構が普通車にも採用


沈むのは僅かですが、少し倒しただけで実際の角度よりも深く倒れたような感覚になります。


普通車も通路側含め全席コンセント付きになり、スマートフォンやパソコンなどを使用しても安心。


N700A普通車には無かった、多目的フックが新設されました。


フックは5kgまで使用できます。実際に荷物を掛けてみました。


N700Aではカーテンを閉めるとちょっと狭かった側窓テーブル。


N700Sではカーテンを閉めても飲み物が安定して置けるようになりました。


車内テロップはN700AのLEDから液晶になり、かなり大きくなりました。


駅到着前は乗り換え一覧も表示していました。


車内スピーカーはこれまで天井にありましたが、N700Sではテロップの両端にフルフラットスピーカーを搭載する形になりました。


客室内には防犯カメラを設置しています。


一足早く、N700Sで駅弁を広げたイメージの絵を撮ってみました。


荷棚は新技術により700系などの廃材を使用していることが、試乗会車内で発表されました。



忘れもの防止機能として、駅に近づくと荷棚周りの照度が上がります。結構車内全体が明るくなります。


グリーン車



N700Sのグリーン車にはフルアクティブ制振制御装置を搭載し乗り心地をさらに向上。N700Aグリーン車と比べても少し違いを感じます。


肘掛収納テーブルはN700Aより20%大型化されています。


フットレストはN700Aより25%大型化


網袋もN700Aよりサイズアップしています。



その他


N700Sのトイレ。デザインはN700Aから大幅に変わっています。


11号車に設置の多機能トイレ


洗面台は柔らかい印象に。2023年度から運用のデッキ部特大荷物コーナーも設置済みで、総じてデッキ周りの印象はN700Aから変わりました。


試乗会列車は終点新大阪に到着


N700Sは2020年7月1日に4編成がデビュー予定です。N700Aと一体での運行となりますが、JR東海によると『東海道新幹線運行情報Twitterなどで、前日にお知らせすることを検討している』とのことです。

今回はN700Sの車内の新機能を中心にお届けしましたが、それ以外の進化ポイント、あるいは先代N700Aとの徹底比較などN700Sの詳細は、下記の関連記事もぜひ併せてご覧ください!



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